UCLAの寮でぞっとした話。

私は学生時代、アメリカ・ロサンゼルスへ語学留学をしに行きました。
同じ大学の仲間数人と一緒に出発し、3週間の留学生向けプログラムに参加するという内容で、最初と最後の数日以外はUCLAの学生寮で生活しました。
部屋は同行者同士での3人相部屋で、一人暮らしもしたことがなかった私はとてもワクワクしたのを覚えています。
別館にある食堂では、週に15食ほどの回数制で食事ができ、それ以外の部分は追加料金を支払うか、外で調達するようになっていました。
この回数制ですが、寮で使っているカードキーをそのまま食堂でも使っており、紛失すれば自分の部屋どころか寮の建物にも入れず、食堂も使えないという恐ろしい事態になるので皆かなり神経を使っていました。
しかし、どんなに気を付けてもうっかりはあるもので、研修も終盤という頃に隣室に泊まっている仲間の一人がキーを紛失してしまいました。
教室や食堂など、皆で慌てて探し回ったものの一向に見つからず、引率の先生に相談して再発行可能かどうか確認を頼んで翌日また話そうとその日は部屋に戻りました。
すると翌朝、とても気まずそうに部屋から出てきたその子の手にはカードキーがありました。
朝ごはんを食べたあと、部屋に教科書を取りに行ったタイミングで机の上に置いていたとの話で、皆は心から安堵したのですが、あのまま見付からなかったらどうなっていたのか、再発行出来たとしてもどれ程の時間やお金がかかったのかを考えると未だに背筋がぞわっとします。
当たり前の事のように感じますが、今後留学を考えている方は、貴重品の管理だけは、日本にいるときの2倍3倍、いや10倍気を付けた方が良いと思います。